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東日本大震災 関連情報

歯学研究科長メッセージ

東日本大震災への対応について

平成23年4月21日
東北大学大学院歯学研究科長  佐々木 啓一

2011年3月11日の東日本大震災から、はや1ヶ月以上が経ちました。桜も満開となり、春の訪れを感じていたところ、19日には冷え込み、雪が舞うなかでの桜となりました。余震も続くなか、天気も落ち着かないようです。
この度の震災では多くの尊い人命が失われました。行方不明の方もまだ多数いらっしゃいます。また多くの家屋が流出、破壊され、避難所での生活を余儀なくさ れている方、自宅での待機の方々もまだまだ住居の目処も立たないところでもあります。ここに改めて、亡くなられた方のご冥福を心より申し上げますととも に、被災地で厳しい生活を送られている皆様へお見舞い申し上げます。
東北大学大学院歯学研究科・東北大学病院歯科部門では、震災発生直後からこれまで、この未曾有の災害に際し、教職員はもとより研修医、大学院生、さらには 学部生が一丸となって、身元確認、被災地の巡回診療、物資の支援などの被災地対応や、大きな被害を受けた本研究科・学部の教育研究環境の整備等に、できる 限りの対応を進めてまいりました。その活動の状況は、 歯学研究科の活動記録をご覧になっていただければ幸いです。巡回診療については、当面、被災地の状況が回復するまで続ける所存です。
東北大学では、震災を受けて平成22年度の卒業式を中止いたしましたが、歯学研究科・歯学部では、3月30日に使用可能であった講義実習棟の講義室にて学位記伝達式を挙行いたしました。学位記の印刷も大幅に遅れておりましたが、大学のご理解を得て、歯学研究科・歯学部分の学位記を早めに届けていただいての ことです。幸いにも多数の卒業生に出席していただき、大変うれしく思いました。
今年度については、大学院新入生のオリエンテーションを、他研究科に先駆け、4月25日に開催します。学部新入生については5月6日に、全学同時に、各学部にて入学式・オリエンテーションを開催します。また大打撃を受けた臨床研究棟の応急復旧も急ピッチで進め、4月中にはほぼ完了し、講義実習棟に避難して いた臨床系分野が戻ります。これにより講義実習棟は、いつも通りの学生教育が可能となります。これらにより、教育研究活動の早期復活をはたしていきます。
最後に、歯学研究科が活動を行うにあたって全国の歯科大学・歯学部をはじめ企業、団体、先生方から、多くの物資のご支援や援助、またお見舞いをいただいております。私どもが活動を行い得ているのも、皆様からのご支援の賜です。ここに厚く御礼申し上げます。

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