歯学研究科におけるDEI推進への取り組み
はじめに
歯学研究科では、多様性(Diversity)・公平性(Equity)・包括性(Inclusion)を重視し、国籍や人種、年齢や性別・性自認、思想・信条、信仰など多様な背景や価値観を持つすべての構成員が、互いに存在を承認し合い、忖度なく闊達に意見交換できる関係性を築き、活き活きと学び働いてゆけるよう、開かれた組織の構築を目指しています。
主な活動
「DEIB」の推進を目指す
D・E・IにBelonging(帰属意識)を加えた「DEIB」の推進を、研究科の主要な目標の一つに据えています。DEIBは、女性や外国人に限らず、すべての構成員が本研究科を自身の居場所と感じて、安心して各々の能力を十全に発揮できる、公平性の保障された環境づくりを目指しています。
具体的な取り組み
- 若手、女性、外国人教員の採用制度導入
- ライフイベントに配慮した休業制度の活用促進
- 文書の多言語化(日英2か国語対応)
- サバティカル制度の導入に向けて検討中
実施状況及び成果
1.女性構成員比率の推移(過去3年間)
① 教員
(3月末現在)
| 職名等 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|
| 教授 | 0名/22名中(0.0%) | 0名/23名中(0.0%) | 0名/22名中(0.0%) |
| 准教授 | 2名/13名中(15.4%) | 2名/16名中(12.5%) | 1名/15名中(6.7%) |
| 講師 | 4名/11名中(36.4%) | 3名/9名中(33.3%) | 3名/9名中(33.3%) |
| 助教 | 21名/40名中(52.5%) | 13名/35名中(37.1%) | ☆20名/37名中(54.0%) |
| 助手 | 0名/0名中(-) | 2名/2名中(100.0%) | 2名/2名中(100.0%) |
| 計 | 27名/86名中(31.4%) | 20名/85名中(23.5%) | ☆26名/85名中(30.6%) |
| 計(助手除く) | 27名/86名中(31.4%) | 18名/83名中(21.6%) | ☆24名/83名中(28.9%) |
☆は前年度より改善した事項
② 大学院学生
(3月1日現在)
| 職名等 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|
| 博士後期課程 | 82名/170名中(48.2%) | 90名/180名中(50.0%) | ☆97名/186名中(52.2%) |
| 博士前期課程 | 18名/20名中(90.0%) | 18名/22名中(81.8%) | 12名/17名中(70.6%) |
指導教員が各研究所に所属する場合に計上 ☆は前年度より改善した事項
2. 新規採用者(教授・准教授・講師・助教・助手)における女性比率(過去3年間)
(3月末現在)
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
| 2名/8名中(25%) | 3名/6名中(50.0%) | 3名/7名中(42.9%) |
- 女性教員の積極的採用を目的とする人事制度(特定研究助教)の導入、休業制度の利用勧奨、代員採用制度の導入といった就労環境改善などにより、新規採用教員数におけるジェンダーパリティは一定の成果が見られており、今後さらなる向上が期待されます。
- 博士課程前後期における外国人比率は、それぞれ博士課程前期23.5%および後期34.9%にまで高まり、今後の外国人教員数の増加が期待できます。
推進体制
歯学研究科男女共同参画ワーキング・グループが中心となり、教職員の多様な声を集約し、委員会の議論に反映しています。
〇ワーキング・グループメンバー
| 委員長 服部 佳功 |
| 委 員 安藤 恵子 |
| 熊本 裕行 |
| 田中 志典 |
| 中村 恵 |
| 大川 博子 |