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顎口腔形態創建学分野

分野の紹介

顎口腔形態創建学分野では、歯科に関わりの深い歯、骨、軟骨、歯肉等を対象として下記のようなテーマで研究を進めています。また、歯学部教育においては、人体と口腔・歯の組織構造に関する授業を担当し、高度専門職業人としての歯科医師の育成に貢献しています。

(1)骨および歯の発生と修復に関する研究に取り組んでいます。組織の修復過程では、発生で見られる基本的な生物学的現象が修飾された形で再現されます。両者の共通性とそれぞれの特異性の解明を目指しています。

(2)骨および歯は豊富な細胞外マトリックスを含んでいます。細胞外マトリックスは細胞が分化する土台を提供し、組織の性質を決定付けます。私たちは、これらの組織がつくられる過程で、種々の細胞外マトリックス分子が、いつ、どこで、どのように働くのか、について研究を進めています。

(3)歯や骨が「硬くなる」現象である石灰化について研究しています。細胞外マトリックスにリン酸カルシウムの結晶が沈着することで石灰化は起こります。私たちは、石灰化における細胞と細胞外マトリックスの役割を探求しています。

教員構成

  • 笹野 泰之教授:笹野 泰之

主な研究テーマ

  • 骨と歯の発生及び修復機構
  • 硬組織における石灰化の制御機構
  • 硬組織細胞外マトリックスのリモデリング
  • 細胞外マトリックスの硬組織細胞分化における制御機構

最近の業績

  1. Henmi A, Okata H, Anada T, Yoshinari M, Mikami Y, Suzuki O, Sasano Y (2016) Bone matrix calcification during embryonic and postembryonic rat calvarial development assessed by SEM-EDX, XRD and FTIR. J Bone Miner Metab 34:41–50.
    ラットの頭蓋骨の発生成長過程を解析し、骨基質に含まれる有機質の減少に伴い、ミネラル結晶が成熟し石灰化が進行することを示した。
  2. Okata H, Nakamura M, Henmi A, Yamaguchi S, Mikami Y, Shimauchi H, Sasano Y (2015) Calcification during bone healing in a standardised rat calvarial defect assessed by micro-CT and SEM-EDX. Oral Diseases 21: 74-82
    ラットの頭蓋骨に実験的規格化欠損を作製して修復骨の形成過程を解析し、骨基質に含まれる有機質の減少に伴い、ミネラル結晶が成熟し石灰化が進行することを示した。
  3. Henmi A, Nakamura M, Echigo S, Sasano Y (2011) Involvement of sensory neuron in bone defect repair in rats. J Electron Microsc 60:393-400.
    ラットの感覚神経機能を阻害することで骨形成と骨吸収のバランスが崩れる可能性を示し、感覚神経が骨修復におけるリモデリングの制御に関与していることを示唆した。
  4. Kimura Y, Kikunaga S, Takahashi I, Hatakeyama Y, Fukumoto S, Sasano Y (2011) Characterization of the calcification process modeled in rat embryonic calvarial culture. J Electron Microsc 60:345-52.
    胎生18日齢ラット頭蓋冠を用いて、骨基質の石灰化進行を培養条件下で再現できることを示した。
  5. Andou K, Nakamura M, Ina Y, Sasaki K, Sasano Y (2011) Root and periodontal tissue development after allogenic tooth transplantation between rat littermates. Oral Diseases 17:379-386.
    根未完成歯を同腹ラット他個体間で移植すると、歯根が伸長し歯周組織が形成されることを示した。
  6. Ebina H, Hatakeyama J, Onodera M, Honma T, Kamakura S, Shimauchi H, Sasano Y (2009) Micro-CT analysis of alveolar bone healing using a rat experimental model of critical-size defects. Oral Diseases 15:273-280.
    マイクロCTを利用してラットの規格化歯槽骨欠損の修復課程を検討した。
  7. Itagaki T, Honma T, Takahashi I, Echigo S, Sasano Y (2008) Quantitative analysis and localization of mRNA transcripts of type I collagen, osteocalcin, MMP 2, MMP 8 and MMP 13 during bone healing in a rat calvarial experimental defect model. Anatomical Record Advances in Integrative Anatomy and Evolutionary Biology 291:1038-1046.
    ラット頭頂骨規格化骨欠損実験系を利用して、修復骨の骨芽細胞と骨細胞がMMPの遺伝子を発現し、細胞外マトリックスのリモデリングに関与することを示した。
  8. Honma T, Itagaki T, Nakamura M, Kamakura S, Tkahashi I, Echigo S, Sasano Y (2008) Bone formation in rat calvaria ceases within a limited period regardless of completion of defect repair. Oral Diseases 14: 457-464.
    ラット頭頂骨規格化骨欠損実験系を利用して、修復骨量や骨の構造タンパクの産生について比較検討を行い、欠損の大きさに関わらず骨修復は一定期間内で停止することを報告した。

分野問い合わせ

E-mail:sasano*dent.tohoku.ac.jp(*を@に変えてください。)
TEL:022-717-8287
FAX:022-717-8288

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