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口腔分子制御学分野

分野の紹介

口の中の病気(口腔疾患)は私たちの命にかかわるような重篤な症状を引き起こすことは稀です。しかし、口腔疾患は私たちの quality of life(QOL)を著しく低下させ、さらに、全身疾患が口の中に症状を現したり、逆に、口の中の疾患が全身症状を呈する場合もあるという特徴があります。私たちの研究室では、このような病気の「謎」を免疫学、分子生物学、薬理学などの手法を駆使して解き明かしたいと思い、日夜、研究を行っています。そして、このような基礎研究から安全で効果的な予防・治療法の開発につながる糸口を見つけていきたいと研究を行っています。

私たちの研究室は歯学部出身者だけでなく、多様なバックグラウンドをもつスタッフが研究に真剣に取り組んでいます。歯学を含む生命科学の「謎」に興味のある大学院生、大歓迎です。基礎を志すこともよく、また、臨床分野所属の大学院生でも多く受け入れています。

教員構成

  • 菅原 俊二教授:菅原 俊二

主な研究テーマ

  • 口腔粘膜での免疫制御機構
  • 金属アレルギーの発症機序
  • 唾液腺疾患の分子機構
  • ビオチンによる炎症制御機構
  • ヒスタミンの免疫・生理作用
  • 口腔感染症における慢性アレルギー炎症に関する研究
  • 口腔感染症における上皮バリア破綻に関する研究
  • 口腔常在細菌叢による口腔粘膜ホメオスターシス制御に関する研究
  • 菌体成分による自然免疫応答に関する研究

最近の業績

  1. Kuroishi T, Band, K, Tanaka Y, Shishido K, Kinbara M, Ogawa T, Muramoto K, Endo Y, Sugawara S. CXCL4 is a novel nickel-binding protein and augments nickel allergy. Clin. Exp. Allergy 印刷中.
    ニッケルアレルギーを亢進させるニッケル結合タンパク質を同定した。
  2. Lu L, Tanaka Y, Ishii N, Sasano T, Sugawara S. CD103+CD11b− salivary gland dendritic cells have antigen cross-presenting capacity. Eur. J. Immunol. 47 (2): 305-313, 2017.
    唾液腺の中に樹状細胞が存在することを発見した。
  3. Tanaka Y, Nagashima H, Bando K, Lu L, Ozaki A, Morita Y, Fukumoto S, Ishii N, Sugawara S. Oral CD103−CD11b+ classical dendritic cells present sublingual antigen and induce Foxp3+ regulatory T cells in draining lymph nodes. Mucosal Immunol. 10 (1): 79-90, 2017.
    口腔樹状細胞が所属リンパ節で制御性T細胞を誘導し、舌下免疫療法を成立させることを発見した。
  4. Tada H, Matsuyama T, Nishioka T, Hagiwara M, Kiyoura Y, Shimauchi H, Matsushita K. Porphyromonas gingivalis gingipain-dependently enhances IL-33 production in human gingival epithelial cells. PLOS ONE, 11(4): e0152794. 2016.
    慢性歯周炎患者の歯肉組織にはIL-33が発現し、Porphyromonas gingivalisが産生するプロテアーゼであるジンジパインは、ヒト歯肉上皮細胞のIL-33を誘導することを明らかにした。
  5. Nagai Y, Shiraishi D, Tanaka Y, Nagasawa Y, Ohwada S, Shimauchi H, Aso H, Endo Y, Sugawara S. Transportation of sublingual antigens across sublingual ductal epithelial cells to the ductal antigen-presenting cells in mice. Clin. Exp. Allergy 45 (3): 677-686, 2015.
    ヒスタミンは腫瘍細胞のナチュラルキラー(NK)受容体(NKG2Dリガンド)の発現を低下させ、NK細胞感受性を低下させる機序を明らかにした。

分野問い合わせ

E-mail:oral_immunology*dent.tohoku.ac.jp(*を@に変えてください。)
TEL:022-717-8321
FAX:022-717-8322

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