SDGsへの貢献

『革新的食学拠点』では、「歯学」、「栄養科学」、「食品科学」を統合・融合した全く新しい学問である「食学」での先端的研究成果により、世界的な視点で、“食”の問題を解決する方策を見つけ出し、SDGsへ貢献してまいります。

東北大学

東北大学では、SDGsに貢献するため、全学で社会課題解決のための「社会にインパクトある研究」(全30プロジェクト)を展開しております。

https://impact.bureau.tohoku.ac.jp/index.html

歯学研究科、農学研究科が中心となったプロジェクトを以下に示します。

歯学研究科(B4、口から健康)

古くから人々は口と心身の健康との深い繋がりを感じてきましたが、口の健康と心身の健康増進・疾患予防との因果関係の系統的集積と機構解明は未達です。また、医療が健康・QOLを支える医療へと転換しているにも拘わらず、口の健康の重要性に関する社会的認知度は未だ低いのが現状です。

歯学研究科では、分野横断で口と全身の健康や社会とのかかわりも含めてとらえる学問「インターフェース口腔科学」を世界に先駆けて提唱し、(1)マイクロバイオームによる疾患予防・制御、(2)再生・再建医療の実用化、(3)口からの健康・幸福の増進という3つの研究開発を推進しております。これらの研究成果を、全身の疾患予防と健康増進を実現して健康長寿社会の構築に寄与し、さらに、食感や味を楽しみ、会話し、豊かな表情で過ごせるようになることを通じ、人々に生きる喜びをもたらす社会を創造してまいります。

これにより、SDGsにおける目標「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」へ貢献いたします。

https://impact.bureau.tohoku.ac.jp/wp-content/uploads/B-4_gd171003.pdf

農学研究科(E4、新生食産業)

日本の農林水産・食品産業は、農業従事者の高齢化や国内マーケットの縮小により弱体化し、食料の安定供給に危機を迎えています。この状況から成長産業へ転換するため、日本の精緻なものづくり力を活かした高品質・高機能化によって世界市場と高齢化市場を開拓しつつ、持続性ある農林水産業の確立が必要です。このため、高いQOLと持続可能社会実現を目指し、「国際競争力の強化」と「豊かな環境づくり」に重点を置き、(1)生物多様性を活かした生産管理技術の開発、(2)生物本来の機能を活かした高機能な生物生産、(3)企業と連携した高付加価値食品の加工・商品化に取り組んでおります。これにより、SDGs「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「8.働きがいも経済成長も」「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」「14.海御豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」へ貢献いたします。

https://impact.bureau.tohoku.ac.jp/wp-content/uploads/E-4_gd170426.pdf

宮城大学食産業学群

食産業学は、農畜水産物の「生産」から「食品加工」「流通」「サービス」、そして「消費」に至るまでの全てをカバーする学問です。美味しく、安全・安心で、栄養価に優れ、しかも簡便な食料品が求められる昨今、SDGsに謳われる飢餓の撲滅(2.飢餓をゼロに)や海や陸の豊かさを守る目標(SDGs「14.海の豊かさを守ろう」、「15.陸の豊かさも守ろう」)の達成を視野に入れながら、スマート農畜水産やフードテックを活用した持続可能な食産業を目指しております。

https://www.myu.ac.jp/academics/food/