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歯学部長メッセージ(2022年4月7日)

歯学部 新入生へのメッセージ

歯学部長 高橋信博

 ご入学、誠におめでとうございます。東北大学歯学部長の髙橋です。

 入学試験という難関を経て、晴れて東北大学歯学部生となられた諸君に、心よりお祝い申し上げます。諸君が歯学部生としてここで学ぶことを、教職員一同、歓迎いたします。

 今年の入学式は、2年ぶりの全員参加型の対面型の入学式ができましたこと、誠に嬉しく思います。一方、歯学部オリエンテーションについては、新型コロナウイルス感染症がまだ落ち着かないことから、昨年に引き続きオンライン配信といたしました。これは、歯学部が星陵キャンパスという「医療・病院地区」にあるためです。コロナの状況は一時期と比べれば大分コントロールできるようになりましたが、私たちは星陵キャンパスの一員として、最大限の感染防御策をとる等、万全の対策が必要なのです。これは、今後、皆さんの行動原則となりますので、先にお伝えします。

 さて、これから諸君は、歯学部で学び、専門知識を習得し、やがて歯科医師という医療人となります。しかし、知識を習得すれば優れた医療人になれるかと言えば、必ずしもそうではありません。それは何故でしょうか。臨床では、「思考停止にならず、深く考え、状況を判断し、行動に移すこと」が必要だからです。さらに、このことは、医療人だけではなく、教育者、研究者、行政に関わる者、全てにとって、とても大切なことなのです。

 それでは、それを身につけるためにはどうしたら良いのでしょう。まず、知識を受動的に学ぶのではなく、自身の中で問い直し、体系化していくことです。大学では教養としての全学教育科目から、歯科医学という専門科目に至るまで、膨大な知識を学びます。しかし、これらの知識は全て繋がっていることを意識して下さい。知識の繋がりに着目して学ぶことは、膨大で羅列的な知識を、立体的で有機的な知識、すなわち体系化された知識へと変えてくれます。それはやがて深く根付き、状況を判断するために大切な、自分自身の「羅針盤(コンパス)」となります。そして、次は、勇気をもって行動に移すことです。得られた知識は、行動に移して初めて役立つものです。やがて来るポストコロナの時代・・・その社会は未熟で、数多くの困難が待ち受けているでしょう。しかし、その分、新たな、そして大きな可能性に満ちています。新入生の皆さん、私たちとともに、常に考え、行動し、新しい時代を切り開いて行きましょう。

 東北大学は、東京大学、京都大学に次いで日本で3番目に創立した国立大学であり、現在、これらの大学とともに指定国立大学となった、日本を代表し、そして世界と伍する総合大学です。多くの学術的資産と優れた人材に恵まれ、世界に誇る業績を出し続けている、日本の将来の「礎(いしずえ)」です。皆さんが、伝統と実力ある東北大学の歯学部生として、誇りと使命を胸に、力強く歩み、次の時代の優れた歯科医師、歯学教育研究者となることを心より望んでいます。本日は誠におめでとうございました。

令和4年4月7日
歯学部長 高橋信博
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